楽しいこと大好き大学生の日常

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シンガポールで大勝負!? 生活を賭けていざ決闘! #5 ネコ奇跡の合流!シンガポール大学訪問と御曹司の陰謀。

前回までのおさらい

ma-janhossy.hatenablog.com


カジノでのプチ勝利、そしてその金でのご飯とエステで身体も気分も絶好調
ようやくネコとの合流も果たし、最高のコンディションで2日目を迎える。

 

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起床を果たし、時計をみると時刻は10時30分を示していた。

"快眠"である。

 

3人もぼちぼち目を覚ます。

 

御曹司「今日はシンガポール大学へ遊びに行こう!」
ネコ「法政とシンガポール大学ってイメージカラーは似てるよね笑笑」
トシ「大きさ全然違うっしょ」

 

会話にこれまでにない彩りが生まれる。ネコがアクセントとなって、ボケの比重がツッコミのそれと同等になり会話にテンポが生まれる。

 

ちなみに御曹司とトシはツッコミ専である。

 

星野はボケとツッコミの二刀流。ここではボケシフト。
ネコもこのメンツならボケだろう。

 

ただ、なんだろう。この日の御曹司のツッコミやテンションの張りがいつもに増して高い。

 

”何かあるに違いない”

そう直感が訴えかけていた。


星野「そういえば、御曹司ってシンガポール大に知り合いがいるんだっけ?」
御曹司「そうね。人工知能の団体で一緒だった女の子がシンガポール大学に留学してて、今日はその子と待ち合わせしてご飯でも食べようかなと」
星野「写メある?」


男は単純である。


御曹司「Facebookに写真あるよ。ほら」
ネコ「パンダ(あだ名)さんね。しっかりしてそうな人だね」
星野「かわいくはないかぁ」


ネコがオブラートに包んだものを、早速剥がす。

トシ「ほんと失礼だなぁ」


まだ集合時間まで時間があるので、ネコの要望もあってマンション周りを散歩することにした。

 

ジム・プールと順にまわっていく。昨日も回ったコースなので、星野とトシは反応が薄めだった。テンション高いのはネコのみである。

 

歩いていると、野生の黄色い虫が飛び出してきた。

 

ネコ「こんな虫日本にいないよね」
トシ「それ昨日、星野も全く同じこと言ってた」

 

 

ネコ「プールの水温とかどうなんだろう?」
スタスタスタスタ
ネコ「あったかい!!」
御曹司「それ星野と全く同じ」

 

周回遅れのネコ。
昨日の自分を見ているようだった。
本当にくだらないことしか普段言っていないんだなと思ってしまった。


その後、昨日と同じ場所で軽く何か食べることになった。
焼きそばや各自飲み物を購入。なぜか御曹司が奢ってくれた。


俺らが奢るのが普通なはずなのだが笑
だが、ここはあやかる事にしよう。ごちそうさま!


腹ごしらえをすませるとこの日はナセルさんを使うことができないとのことなので、はじめての電車移動になった。

 

暑い。とにかく暑い。
一般庶民に戻った感覚。

 

ナセルさんのありがたみを痛感した。早く富豪に戻りたい。


シンガポール大学までは電車で20分ぐらいで移動だ。

電車に乗っている時だった。

 

 


星野の大腸「うんちがでるよ!」

いつも通り大腸からの信号が届いた。

 

非常事態宣言までとはいかないが、フェーズ4まできていた。
外国ということもあって、認知が遅れていたのだ。


ここでいう、フェーズ4はこのままトイレに30分いけないとお漏らしするの意味である。

 

漏らしはさすがにやばい。逮捕不可避。


この焦りがさらにフェーズを引き上げる。


3人とも漏らせって言っている。バカかこいつら。


漏らしたらどうせおいてくことはわかっているのだ。


空中イスなどのスキルを用いて、なんとか持ちこたえた。

シンガポール大学最寄駅に着いた。

星野「トイレに行ってくる」

ダッシュ。"こんにちは💩"する前にダッシュ💦

 


すぐさま個室に入る。
💩「こんにちは!」

よかった〜
さぁ、仕切り直してパンダさんに挨拶だ!

 

 

あれ?

 

 

あれ?

 

 

 

紙なくね??

 

 

 

ミスったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

シンガポールのトイレの個室にはトイレットペーパーがないのである。

 

星野「(どうする?ケツ拭かないのは流石にやばい。いくらフンギレがよいとはいえこれはまずい。今外に誰かいるのか?フルチンはまずい。ここで捕まりたくない。うんちで人生棒に降りたくない。携帯でトシ呼ぶか?電波通じねぇ)」

 

天に祈った。

 

星野「ペーパープリーズ」


決死の宣言。恥ずかしさを殺してもう一度叫ぶ。
しかし、反応がない。

 

 

パンダさんやみんなを待たしているこの状況。
迷惑はかけられない。

 

 

もう一か八かの賭けだ。
ギャンブルにでた!

 


ドア「バタン」
手洗い場の右にあるトイレットペーパー「がらがらがら」
ドア「バタン」

 

高速ムーブを決めた。
下半身は丸出しムーブはリスクの塊だったが、乗り切ったのだ!!!


危なかった。あと2秒遅れてたらシンガポール大の生徒(おそらく)に一物を見られていた。


ピンチはチャンスである。


すぐさまこのことを3人に報告したかった。コンテンツとしては十分。
後はこれをどう話すか。

 

トイレからみんなのいる場所まで戻る時に、そのことばっか考えていた。

 

戻るとすでにパンダさんが合流していた。

 

 

御曹司「おぉ、星野戻ったか。こいつも俺と同じ学生団体」
パンダ「よろしくおねがいします!」
星野「よろしくおねがいします。ちょっと聞いてよ大変なことがあって……」
ネコ「パンダさんは、御曹司と一緒だった団体で〜〜?」

 

完全に御曹司が場を回していた。
そしてネコのカットイン。
俺にトイレの話をさせてくれ。

 

結局、全然話せなかった。

 

シンガポール旅行最大の後悔をあげよと言われたらこれをあげるだろうな。

 

"トイレで紙がない"というキラーコンテンツの消化不良感が半端ない中、
一行はバスに乗り込む。

 

ネコ「大学までバスなんだね」
パンダ「いや、ここらへんの敷地全部大学だよ」
3人「え!」


驚きの広さである。

 


ここでパンダさんについて少し説明を加える。
パンダさんは上でも説明した通り、御曹司と同じ人工知能の団体に所属していてそこで仲良くなったらしい。
この前、御曹司が別のメンバーでシンガポールに来た時もパンダさんと会ったという話だ。

 

これを聞いて星野の頭の中に1つの仮説が浮上する。

 

 

"御曹司じつはパンダのこと…??"

 

 

仮説は検証するものだ。どう検証するか??


そう考えているうちに、シンガポール大学の中でパンダさんが通う建物のところに到着した。


まずは昼飯ということで、各国の料理が食べられるフードコートに到着する。席を取り、各自食べたいものをオーダー。500円ぐらい。そんな安くない。シンガポールの物価をここにきて痛感。

 

各自ご飯を食べ始める。

 

最初は無言である。合コンだとしたらこの雰囲気は最悪だ。

 

ここは流石の御曹司。場を回し始めた。
だが、ミスを起こす。

 


御曹司「星野もパンダさんと同じ慶應経済なんだよねぇ〜」

 

 

パンダさんに聞こえていないのか。まさかのスルー。きつい。横をみると相変わらず、人見知り発動してるトシ。なぜか黙々と食べるネコ。

 

会話の主導権は御曹司だ。ここは、きちんと回してくれよ。

すると次第に会話が回り始める。そして"あいつ"にボールが渡った。

 


星野「パンダさんはいつから留学してるの?」
パンダ「去年からです〜」

 

星野がドリブルを始めた。リオネルほっし。

 

星野「3年生の時はシンガポールだからゼミとか入ってないのよね」
パンダ「そうそう!そういえばみんなは大学どこなの?」
星野「慶應!」
トシ「一応、東大です」

 

一応ってなんだ。マウントを取られる。

 

パンダ「私も慶應なんだ!経済!」
星野「一緒だ」
パンダ「何ゼミ?」

 

 

きた!ここで松沢を発動して会話に弾みをつけるぞ〜

 

 

※松沢とは?
星野が所属しているゼミ。お世辞にも有名とはいえない。

 

星野「松沢」
パンダ「知らない笑笑」

 

松沢先生ごめん。
松沢ショックにより、会話が終わる。

 

ここはウケのノーゴールに終わる。

 

だが、俺たちはバルセロナ
次第に連携が取れてきた、4人お得意の連携で次々とウケと言う名のゴールを決めていく。

 

ネコ「今日はパンダさんに会えてよかった。現地でしかできない交流とかいいよね!」
星野「御曹司がパンダさんに会いたい口実に俺ら使われただけだって〜」
パンダ「wwwww」
御曹司「やめろ///」

 

仮説検証。やっぱり御曹司はパンダさん大好き💕

 

トシ「星野さん何さっきから時計チラチラ見てるんすか?」
星野「み、みてねーし」
トシ「頭の中カジノですやん」
星野「そろそろ、行きたさある」
ネコ「失礼すぎw」
パンダ「wwww」

 

笑いの沸点が低い。バカスコゴールに入る。

ここで御曹司が仕掛ける。

 

パンダ「この後何かするの??」
御曹司「カジノに行く予定」
パンダ「カジノかーすごいなぁ」
御曹司「パンダさんもくる?」
パンダ「私、大学で予定あるのよね😱」

 

御曹司、無念。うまくいけばうまくいかないこともある。それが人生だ。

 

食堂を出る。NUSと書かれたモニュメント近くで写真を撮ることになった。NUSとはシンガポール国立大学のことである。何かシンガポール大学にきた証を残したいのだろう。

 


星野「うっひょぉー」

 

モニュメントに向かって一直線。

 

トシ「カジノに行けるとなったら急にテンション上がってますやん」
ネコ「わかりやすいなぁ」

 

5人で写真を撮る。なかなかいい写真。

 

その後は、バスで駅まで向かい、パンダさんとはお別れとなった。
パンダさんはまた、バスで引き返すらしい。

 

見送りのためにきてくれたのだ。感謝である。
パンダさんにもこのブログ読んで欲しいものだ。


その足でカジノに向かう。とりあえず乗り継ぎの駅まで電車で向かう。

乗り換えの時だった。


エスカレーターに乗って、下っている時、電車のドアが開いているのが見えた。

御曹司「乗るか」

御曹司がダッシュする。この加速に後ろ3人の1歩目が遅れた。

 

御曹司が電車に乗り込む際、後ろを振り返る。ちょうどドアが閉まっている時だ。

3人はどう考えても間に合わない。

 

御曹司の身体は電車内。腕だけドアに挟まれたのだ。

 

 

パチン

 

 

音がなった。結局、御曹司が電車で先に行ってしまった。

この音は一体なんなのであろう?


つづく

第6話へ

 

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